榊(サカキ)の生産量・品質共に全国一を誇る、和歌山県田辺市。熊野の霊峰にて育った霊験あらたかな純国産榊を、熊野ワールドがお届けいたします。神々の宿る熊野の榊
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和歌山県と熊野古道
榊の生産量日本一を誇る和歌山県。
うっそうと茂る山々の緑を連想させる、「紀の国」「熊野」という別名でもよく知られています。


では、なぜ和歌山県が「紀の国」「熊野」という別名で呼ばれるようになったのでしょうか?
熊野本宮大社
古来、日本では「木が生い茂るところ」を“熊野”と呼んでいました。
この“熊野”を司る神様「家津御子大神」が、現在の和歌山県熊野の地にお鎮まりになられたとき、あまりにも荒れ果てたその土地をお嘆きになって自分の体の毛を抜いて地に刺したところ、その毛が80種類もの木になって茂り栄えたと伝えられています。(榊もその80種の内の1種)
そのため、現在の和歌山県が「熊野」と呼ばれ、また「紀の国(木の国)」とも呼ばれているのです。
その後、大神は人々に樹木を生活に役立てる知恵を授け、家が建ち船が造られ、海外との交易が開始されました。この交易の開始によって、日本はあらゆる発展を遂げ、歴史を紡ぎ始めたのです。
人々は、日本中の利福を願われるこの大神を大祖神様と崇め、親しみ、全ての信仰の中心がこの大神でした。
大神を祀るために熊野大社が建てられ、国の安泰と豊穣を願うために人々が熊野大社に参拝に訪れることが熊野詣となり、現在の熊野古道が出来たのです。

現在でも熊野詣の習慣は連綿と続けられ、春(昭和の日)には「木苗祭」を行い熊野の地で育った榊を御供えして、大神を祀っています。
熊野古道・蟻の熊野詣
木苗祭の様子をご紹介
家津美子大神をお祀りする「木苗祭」。

大神の依り代として古くから「神の木」と呼ばれ大切にされてきた榊の苗を、熊野本宮大社にて植木樹林することで、かつてこの地を蘇らせた大神の御業を模倣し、永遠の豊穣を願うお祭りです。

古くは熊野別当“長快”の時代に始められ、寿永年間(12世紀後半)までは毎年盛大に行われていましたが、国内で起こった戦乱によって一時途絶えていました。
木苗祭が復活したのは昭和29年。木を以って生業とする人々によって熊野本宮大社山祭奉賛会が組織されたことを機に、木苗祭は復活しました。
以後、「昭和の日」(2007年以前はみどりの日)に、熊野本宮大社にて盛大に大神を祀っています。
木苗祭の様子(さかきを植木する巫女)
木苗祭の様子(サカキを植木する参拝者)